就職活動や転職活動を進める中で、多くの方が気になるのが、「面接」ではないでしょうか。どんなことを聞かれるのか。どんなことを伝えるべきか。不安に感じる方も多いと思います。そこで今回は、面接をテーマにした座談会を企画。人事担当者から見た大和ハウスパーキングの面接の雰囲気や、実際の選考で聞かれた質問、見ているポイント、オンラインで行う「カジュアル面談」の活用法や裏話まで、面接前にお伝えしたいポイントをざっくばらんに話してもらいました。

- 西村未来
- 総務部総務課
- 神奈川県出身。2013年に出版取次会社から転職。4年前に総務部に配属され、採用、広報、給与、保険など幅広く担当。趣味はカメラ。愛猫の撮影にはまっている。

- 山本有紗
- 総務部総務課
- 大阪府出身。前職は大和ハウスグループの一社であった大和リゾート株式会社の総務人事。2022年に当社へ出向し、2023年に当社へ転籍。現在は人事・総務の他、社長秘書も担当。趣味は自宅のプロジェクターを使用して大画面でスポーツ観戦すること。

- 大久保理友
- 総務部総務課
- 茨城県出身。2022年に人事・IT系コンサルティング会社から転職。 現在は採用・情報システム・庶務を担当。 趣味はフットサル・スノーボード・ロードバイクとアウトドア派。
採用を大切に考えているからこそ
―まずは最近の募集状況について教えていただけますか?
西村:売上を毎年20億円ずつ上積みしていく計画を立てていますので、そこに向かって、営業、運営、工事を随時増やしていくことになると思います。加えて今後は、経営企画とD-Wash推進課の社員も募集していくことになりそうです。

山本:どの部署も採用に力が入っているんですよ。だから面接に入る人数が多いのが、当社の特徴。応募者の皆さんには、まずそこにびっくりしないでくださいと伝えたいです(笑)。
大久保:たしかに、中途でも、新卒の面接みたい(笑)。
西村:営業職だと、進行役の私たち総務の他に、営業1課と2課の課長。東京本社の場合は、本店長もほぼ入るし、実際の業務内容を説明するために、実務担当の社員が入ることもあります。
大久保:運営職の場合は、主任が入ったりしますね。
山本:支店だと、管理課の課長も入ることも多いです。だからいつもだいたい4~5人は面接に入るんじゃないかな。

大久保:皆さん、採用を大切に考えているからこそなんだと思います。
西村:ただ、面接官が多いと、応募者もきっと緊張されると思うんですよ。なかなかリラックスして会話をすることも難しいかもしれないので、当社ではご希望に応じて「カジュアル面談」も行っているんです。
まずはカジュアル面談で不安をクリア
―カジュアル面談とは?
西村:1次面接の前に、オンラインで行う面談のことです。人事担当と1対1で行うので、一次面接で聞けないような相談もできます。

大久保:残業時間とか、給与とか、なんでも聞いてもらっていいんですよ。
西村:そうそう。私たちは、ジャッジはしないので、緊張する必要もありません(笑)。一次面接で聞きづらいようなこともぜひ聞いてほしいです。
山本:面談の時間も、求職者の都合に合わせてますよね。
西村:仕事の前や後にも柔軟に対応するようにしています。朝8時からとか、18時半からでも大丈夫。なかには仕事終わりに車の中からスマホで参加してくれた方もいらっしゃいました。
山本:時間は基本、30分くらいですね。長い人でも1時間以内には終わる感じ。
大久保:めちゃくちゃ盛り上がると、1時間以上になることもありますけど(笑)。
西村:まずはカジュアル面談で不安なところをクリアにしてもらってから、一次面接では、ご自分の経歴や意欲で勝負してもらうという流れですね。
質問に込められたそれぞれの意味
―一次面接ではどんな質問がよく出ますか?
山本:月並みなところでは、まず志望動機はありますよね。
大久保:僕が受けた時も、聞かれました。
山本:どう答えたの?
大久保:僕は、会社の理念そのものが志望動機だったんですよ。そもそも僕は、人助けがしたいと思っていて。駐車場事業は、ビジネスマンも使えば、観光客も使うし、いろんな人を助けることができる。自分の働きが世の中の多くの人にいい影響を与える可能性がある、という話をしました。

西村:そういうふうに、うちを選んだ理由を明確に伝えられる方は、面接官に好印象を与えるよね。逆に、うちじゃなくてもよくない?ということを言われてしまうと、判断が難しい…というのが正直なところです。
山本:採用サイトをちゃんと見てきたなとわかる方も、印象がいいですね。面接官からすれば、「ああ、見ててくれてるんだな」という気持ちになりますから。
大久保:準備をいただくと、印象いいですよね。
西村:営業の募集だと、「今日の面接のために、何を調べてきましたか?」とストレートに聞く面接官もいますよ。
山本:「社長の名前、わかりますか?」という質問した人もいましたね(笑)。

大久保:え?テストみたい(笑)。
山本:まぁ、それで落ちるというわけじゃないんだけど、営業として商談に行く前は、相手先の情報を調べるよね、という思いが根底にあるのかなと思う。
西村:あと、ストレス耐性を見ているような質問もありました。なかなか契約が取れない状況でどう自分を奮い立たせますか?とか。今までどんな失敗をしてきて、それをどう乗り越えてきたか?というような。
大久保:営業ならではの質問だと思います。職種によっても質問内容は変わりますよね。
西村:工事だと、機械いじりしたことがありますか?とか、分解したことがありますか?といった質問が出てきますね。で、「車をいじるのが好きです」という人だと、そこから話がふくらんだり。

山本:私は、「指示する方が好きですか?指示される方が好きですか?」という質問が印象に残っていて。うちの工事課は、施工管理をする部署なので、自分で手を動かすというよりも、現場でいろんな業者さんに指示をする仕事なんです。だからあえてそういう質問をしているんだと思う。
大久保:自分より年上の業者さんも多いですしね。それでも臆せずに、「この日までお願いします」と指示できないといけないので。
ミスマッチを防ぐために。お互い正直に
―車の運転ができるかどうかは、質問されますか?
山本:最終面接では必ず聞いていると思います。
大久保:運転はできたほうがいいですからね。駐車場を利用する人の気持ちもわかりますし。実際、移動手段に車を使うことも多いんです。営業の中には運転ができない人もいるんですけど、やっぱり大変そうですから。
―その他、印象に残っているやりとりは?
西村:面白い質問では、「友人や家族からどういうキャラだと思われていますか?」という質問もありました。聞いてて面白いなと思いましたね。周りからの目はバカにできないですから。自分で語る長所、短所とはまた別の人柄が見えてきますよね。

山本:私は、不動産の経験者の方が応募してこられた時のことも印象に残っています。不動産の営業って、スパンがすごく長いらしいんです。自分が取ってきた仕事だけど、なかなかできあがりが見えてこないので、だんだんモチベーションが下がってくると。でも駐車場であれば納期がそこまで時間がかからないだろうから、という話をされた時は、かなり受けが良かったです。面接官も「そうなのよ」という感じて話が盛り上がっていました。
西村:基本的に、うちの社員は、しゃべり好きが多いんですよ(笑)。なので、話が盛り上がるように質問してくださったり、答えてくださると、面接官も喜ぶと思う。
山本:あとは、正直に答えてくださることですね。取り繕う必要はないので。こちらも長く勤めてほしいと思っていますから。
大久保:僕らもミスマッチを防ぎたいんですよね。特に新卒の場合はそうなんですが、その方の要望を当社がかなえてあげられるのか?というところを真剣に考えたいと思っているので。
西村:他には、キャリアアップについての質問もよくあると思う。「5年後、どうなっていたいですか?」とか、「どこまで昇りつめたいですか?」とか。
山本:そうですね。そこはけっこう現実的な答えをする方が多いかな。ただ、部署によっては、「今のメンバーに野心家がいなくて、起爆剤を求めてる」みたいな意向の時もあるし。その時にちょうど、そういうタイプの方が応募してこられて、うまくはまったこともありました。
西村:野心がなくても、自分がどうなりたいのか?というビジョンを語れることが大事だと考えています。以前、「自分は、ステップアップは望んでいません」とはっきり言った方がいたんです。横で聞いていてびっくりしましたけど(笑)、でもその後、「自分は現場で作業をして会社を支えていきたいんだ」と話をされたので、「お、いいじゃん」という雰囲気になって。だから回答に正解はないんだと思いました。
大久保:全員が「課長になりたい」と言っても、叶えてあげられないですからね。いちばんは人柄を見ているんだと思います。
西村:例えば転職回数が多くても、納得できる理由があればいいと思うんです。自分に正直で、うちでやり直したい、人生を変えたいという気持ちがあれば、伸びしろがあると判断してもらえるはず。
大久保:あと、SPI(性格診断テスト)もばかにならないですね。話を聞いていると、当たってるなと感じます。
山本:私たちは、SPIの結果と照らし合わせながら話を聞いているんです。面接で語る内容がSPIの結果と一致していると、応募者の誠実さが伝わりやすい。やっぱり、正直に、というところが大事だと思いますね。
福利厚生は当社の魅力だけど…
―逆に、応募者からはどんな質問がありますか?
山本:出張についての質問はよくあります。どのくらいの頻度で、どのくらいの長さの出張があるのか?と。施工管理には、長期の出張があるというイメージがあるからでしょうね。うちは必要に応じた単発での出張が多いので、長期はごく稀です。

西村:一次面接で福利厚生についてすごく聞いてくる方もいます。でも正直、そういう方はあまり印象が良くないですね。重視するポイントが条件面だけだったらうちじゃなくてもいいんじゃない?と思ってしまいます。
大久保:それはそう思いますよね。有休はいつからつきますか?とか、住宅補助は出ますか?とかか、すごく細かく聞いてくる人もいて(苦笑)。確認したいのはわかるし、答えますけど、そればかり聞かれるとちょっと…。
西村:まぁたしかに、うちは福利厚生を推しているんだけどね(笑)。
大久保:そうなんですよね。ちなみに有給休暇は入社直後から取れるので、僕は入社したその月に休みましたけど(笑)。でも、僕の考えでいうと、面接でそれを聞く人なんだなというとらえ方をしちゃいます。聞くのがNGというよりも。そういうのを聞いちゃうタイプなんだな、察せないタイプなのかなとどうしても思ってしまう。
山本:わかる。たまに、履歴書に「志望動機はボーナスが多いから」とか。「今より給料アップを希望します」とストレートに書いてくる人もいるんだよね(苦笑)。
大久保:僕は思うんですけど、自分の本音だけ届けて、それでうまく世の中じゃないので。本音はこうだけど、ちゃんとオブラートに包んで、提供する能力が仕事には必要だと思うんです。そういう能力が不足しているのかなと見ますね。駆け引きをするのが未熟なんだなと。
西村:それを聞くなら、カジュアル面談で聞いてほしいよね。
応募者の隠れた魅力を引き出したい
―カジュアル面談は、どのタイミングで申し出ればいいのですか?
西村:応募した時でも、どのタイミングでも大丈夫ですよ。「カジュアル面談を希望します」と伝えていただければ、予定を組みます。
―カジュアル面談の流れは?面接のような感じでしょうか?
山本:質疑応答の前に、まずは私たちが会社の説明をします。駐車場業界ってなかなか認知度が高くないですからね。その方が営業志望なら、モノを売る仕事ではないですよと。仕事のイメージを膨らませてもらうために。

西村:入社したらどんな人と働くのかも気になるところだと思うので、部署のメンバー構成とか、男女比とか、こんな雰囲気ですよといったことも伝えます。それから管轄エリアのことだとか、場合によっては出張もありますよとか。
大久保:出張が嫌な人はそこで萎えちゃうんでしょうけど、知らずに選考を進んで、最後にミスマッチになるよりいい。最初から分かっていた方が、お互いいいですから。
西村:その後、質問を受け付けます。でも時々、質問がない方がいるんですよね(苦笑)。そういう時は、こちらから「どんなお仕事していらっしゃるんですか?」とか、「お休みはどういう感じですか?」とか聞きながら、お話を引き出すようにしています。
大久保:なので、ガンガン聞いてくれる方がうれしいですよね。
山本:そうそう。カジュアル面談で話していると、ジャッジはできなくても、推すことはできるので。
西村:話していると、この方は当社にマッチするぞ!とわかる時もありますからね。そういう方は、推したくなる。
山本:実際、第二新卒みたいな方で、書類選考では経験不足が感じられていた応募者がいたんですけど、カジュアル面談で「この人は面白いぞ」と思って推したことがあります。その方は若かったんですけど、ガッツがあるタイプでした。カジュアル面談でも質問がガンガンきて。

大久保:そういう話を聞くと、カジュアル面談は、応募者の隠れた魅力を発見する良い機会にもなっていると感じます。
西村:しかもときどき、「カジュアル面談の雰囲気がよかったから入社を決めた」と言って下さる方もいるんですよ。
―最後に、応募を考えている方にメッセージをお願いします
宮崎:お互いのミスマッチを防ぐ意味でも、まずはカジュアル面談を希望してみてほしいですね。
西村:はい、ご希望の日時を言っていただければ、調整しますので。面接では聞きにくいことでも、なんでも聞いてください!
大久保:ガンガン質問してくれる方がうれしいです。話が盛り上がってくると、僕のほうも口調がだんだん「べらんめぇ」になってきがちなんですけど、悪気はないので、気にしないでくださいね(笑)。

山本:駐車場はニッチな業界ですし、採用サイトを見て、イメージを膨らませていただいてから面接に臨むことを、私はおすすめしたいです。
西村:そのためにもぜひ、D-Storyに目を通してほしいです。どんな場所で、どんな仕事するのか。どんな人たちと働くのか。イメージするためのヒントが、たくさん載っていますから。ぜひご活用ください!
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